第9回「学生スポーツとコンプライアンス」
講演会・討論会・懇親会 開催
〜学生により近づき、そして共に考え、行動する〜
2016年9月17日(土)、立命館大学衣笠キャンパスにて、立命館スポーツフェロー主催、第9回「学生スポーツとコンプライアンス」が、体育会現役学生・立命館スポーツフェロー関係者、大学関係者等約450人を集め開催されました。
講演会 (敬称略)
司 会 藤岡 重樹 立命館スポーツフェロー幹事長
開会挨拶 水田 雅博 立命館スポーツフェロー会長
挨 拶 西井 克将 立命館大学体育会本部委員長
来賓挨拶 佐久間春夫 立命館大学学生部長
講 師 小林 雅義 元・京都府警察刑事
谷川 尚己 びわこ成蹊スポーツ大学 生涯スポーツ学科 学校スポーツコース教授 |
開会挨拶 |
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水田 雅博
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9月に入り、京都の山々が錦の色に輝いて、全国から、また、世界各国から観光客が来られる季節です。スポーツの秋到来です。リーグ戦を目の前にしているクラブ、また、真っ最中のクラブなど、これからが活躍の本番を向かえるというクラブもあろうかと存じ上げますが、本日は多くの体育会学生の皆様にお集まりをいただきました。
学生の皆様には、これからまさに立命館というステージで活躍をする気持ちで一杯であると思いますが、全国的に大学は非常に厳しい状況になってきています。少子化のために学生の数が少なくなってくる中で立命館が生き残って行くためには、何よりもスポーツをやっている皆様が活躍をして、そして、立命館に結集する学生の皆様が、母校を愛する気持ちをより高く持ち、立命館スポーツフェローやOB・OGが母校をより援助し支援し盛り上げて行こうという気風を作っていくことです。
立命館スポーツフェローは、皆様のOB・OGが結集する組織です。皆様が活動しやすいように様々な支援をして、それが母校・立命館の発展に結びついて行くように努力をして行きたいと考えております。現役とOB・OGが一体となって立命館を盛り上げて行くことができれば、なによりだと考えておりますのでよろしくお願いします。
本日は、お二方に講師としてご講演を頂きます。皆様の知識の中に盛り込んでいただいて、それぞれのチームの中でこれを論議していただきたい。そして、現役とOB・OGが一つになって、共通点を一緒に見い出して行くような場だと認識しておりますので、今日一日よろしくお願いします。
本日ご講演をいただく小林先生、谷川先生に感謝を申し上げ、この会を盛り上げるために、これまで準備にご協力をいただきました体育会本部の皆様方に感謝を申し上げまして、開会に当たりまして私の挨拶とさせていただきます。 |
挨拶 |
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西井 克将
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体育会本部委員長をしておりますアメリカンフットボール部の西井と申します。
ご講演いただく先生方、本会開催に向けまして準備いただきました皆様、本当にありがとうございます。
さて、1回生に2点だけ、体育会本部から、そして体育会委員長から、そして体育会の一先輩から話したいと思います。この中の多くの人がフレッシュマンキャンプに参加したと思いますが、そこで説明したとおり、私たちは学友会の中の体育会であるという認識をしっかり持ってほしいと思います。そして、アマチュアスポーツをやっている者は、試合のチケット収入で、スタジアムを建てたり競技ができるのではないことは理解していると思いますので、支えて下さる人が多くいらっしゃる中で、このような会を開催していただいているとを認識してほしいと思います。
そして、スポーツフェローの皆さんが、自分たちではできない人脈を作って下さったという認識を持ってほしいと思います。学生だけではなかなかお話しを聞くことができないような先生方に、今日お話ししていただく機会となっていますので、是非とも積極的に前のめりの姿勢で取り組んでほしいと考えております。
2点目です。立命館大学の体育会のコンプライアンス講習会は、全国の大学の体育会の中でも、本当に魁けた先進的な取り組みだと感じています。また、体育会本部としても、立命館大学の体育会の不祥事は非常に少ないという認識を持っています。これは我々の先輩から後輩に年々引き継がれてきているものなので、これを1回生はよい伝統として引き継ぎ、今回のコンプライアンス講習会に臨んでほしいと考えています。
3時間ほどのスケジュールとなりますが、ここでしっかりと学んで、また、体育会の新しい人脈を、切磋琢磨し合える人脈を作って、今日一日が終わればいいと考えています。 |
来賓挨拶 |
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佐久間 春夫
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スポーツフェローの皆様方に、日ごろの物資両面にわたるご支援と、学生諸君のために本会を開催していただいたことに心より感謝申し上げます。
数年前、私はこの席で、体育会学生としての不謹慎な行為について苦言を呈したことがあります。簡単に言えばルールを守れない。試験の時もそうですが、懲戒処分が非常に多かった。それがこのスポーツフェロー主催の「学生スポーツとコンプライアンス」の積み重ね等により、今年度は私には1件も報告があがってきていません。非常に大きな成果があがっているわけです。
何のために立命館でスポーツをやっているのかを、この講演会で考えてほしいと思います。1回生、2回生、3回生、残り年数の中で自分はどういった計画を立てて行くのか。ただ漫然と「今日も練習か」ではなくて、一つ一つの積み重ねが非常に将来に大きな成果となって出てくるわけです。
今、大学では2020年に向けて、オリンピック、パラリンピックの支援を検討しています。スポーツフェローの皆様方、あるいは、各クラブのOB・OGの方々にいろんなご協力を願うこともあるのですけど、スポーツができることは自分のためだけじゃないのです。こういったいろんな人の支えがあってスポーツができる意味を忘れずに、感謝の念ををかけてもらいたいと思います。
本学ではスポーツ施設に恵まれていないクラブも多いかもしれません。でも、そのハングリーさと、創意工夫することによって選手達は伸びて行くわけです。不平不満を言うだけじゃなくて、いかに限られた時間の中でそれを克服して行けばよいのかということを常に考えながら、残りの学生生活を送ってほしいと思います。
「立命館大学学生アスリートの誓い」にあるように、みんなは一般学生の模範となってほしい。立命館大学体育会クラブの部員であるということを誇りにしてほしい。いい意味でのエリート意識を持ってほしいと思います。
スポーツは言うまでもなく努力なくしては目的は達成できない。努力というのは人と競うだけでなく、常に自分と競わなければならない。その中で始めて大きな成長というのが生まれてくると思います。そして、最初に言った感謝の気持ちがあると人間とは非常に大きな成長が望めるのです。それが他の学生と体育会の学生の大きな違いでもあるのです。
先程、西井委員長の方から話がありましたけど、今日は体育会委員長をはじめとした執行部の人たちは非常に努力をしているのです。いかに一般学生とみんなの距離を近づけていくか、それを担うのは諸君でもあるのです。授業が終わって練習時間の関係でなかなか他の学生と話をする機会が少ないかもしれないけど、授業で目立ってほしい。何かしゃべってほしい。「試合に来てほしい」、「応援に来てほしい」、「今度私が試合に出る」とか、そういったことを常に他の学生との会話の中にかわしてほしいと思います。
最後になりますが、あらためて本会を開催していただきました、スポーツフェローの皆様方に御礼申し上げたいと思います。 |
討論会 (敬称略)
コーディネーター 水田 雅博 立命館スポーツフェロー会長
パネリスト 佐久間春夫 立命館大学学生部長(スポーツ振興担当)
小林 雅義 元・京都府警察刑事
谷川 尚己 びわこ成蹊スポーツ大学 学校スポーツコース 教授
池上昂郎郎 立命館大学体育会 自動車部4回生
福島 良紀 立命館大学体育会 アーチェリー部3回生 |
懇親会 (敬称略)
司 会 斉藤 晃世 立命館大学体育会 男子ホッケー部4回生
乾 杯 布施 亮介 立命館大学学生部スポーツ強化センター課長
閉会挨拶 正徳 孝夫 立命館スポーツフェロー副会長 |
乾杯 |
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布施 亮介
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閉会挨拶 |
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正徳 孝夫
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この会合は9回目になり、9年間こういう活動をしております。その中で、今年は体育会本部の取り仕切りが非常に上手だったです。会の運営については、事前に指示が行き届いて的確にしていました。この懇親会も例年よりは参加者が多いです。体育会本部に立命館スポーツフェローからお礼を申し上げます。
小林先生の長い警察官人生で培われた、貴重な知識、経験、また、谷川先生は、独特の表現方法で、飽きないように上手にお話しされました。その中でも、薬物を中心としていろんな知識、研究の結果を皆さんにお伝えしました。
皆さんが、この貴重な体験をいかに今後の人生に活かしていくか、これが一番大切なのです。ここで聞くだけではダメです。
先程、布施課長が「感謝を忘れない」とお話しされました。この感謝という意味では、皆さん、今現在好きなスポーツをやっておられると思うのですが、このスポーツをやって来られるのは、皆さんがそのスポーツに秀でているからということもありますが、やはり一番感謝しなければならない相手は、お父さん、お母さん、それから大学当局の皆さん、そして皆さんのクラブを支えている先輩たち、そうした自分を支えてくれる人に対する感謝の気持ちを忘れなようにしましょう。
感謝の気持ちを忘れないというは、その人に迷惑をかけないということです。不祥事を起こせば、常日頃から支えてくれる人に迷惑をかけます。その人達を悲しませることになります。従いまして、感謝の気持ちを持つと同時に、その人に迷惑をかけないように行動することが大切なのです。これがコンプライアンスの基本であるということだと思います。 感謝の気持ちということは、「ありがとう」という言葉です。それを今日の締めの言葉としたいので、「ありがとう」という言葉を大きな声で発声してください。「ありがとう」という挨拶をする場合、言葉が先で、礼が後になります。これは「語先後礼」といいます。正しい姿勢で正面を向いて、45度の角度で3秒間お辞儀をします。皆さん、私の合図に続いて大きな声で、「ありがとうございます!」 |
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